能研機械製作所
省力化機械、顧客の独自仕様で
能研機械製作所は一品ものの省力化機械製作を手がける。当初は運動
靴メーカー用の裁断機などの設計・製作が中心だった。「取引先が遠方
にあり、何度も足を運ぷ手間を省くためしっかりつくり込んだ」 (青山
高市社長)。そうして積み重ねた技術が基礎となり、材料供給装置から
乾燥機、溶着機、染色洗浄機、測定治具まで、製品の幅が広がっていっ
たという。
コピー商品をつくらないことを信条とし、製品は取引先の加工に合わ
せた独自仕様。「初めて手がけるものばかりだが、できないからとあき
らめず、なんとかなると挑戦してきた。それが自信につながった」(同)と
している。営業は大半が口コミ。実際の作業の利便性を考慮し
て設計時にプラスアルファを加えるほか、「独自の製品を提供した顧客
の同業他社には、同じ製品を売らない」(同)。そうしたことで、自然
に取引先との信頼関係もつよまってきたという。 (東大阪)